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働く際に必要な心構え
介護士の仕事
介護士の仕事は色々あります。日常の生活が困難な高齢者の方や身体・精神に障害がある方などに対して食事や入浴の手伝い、排泄など身体介護を行う仕事です。その他にも周囲で介護をする家族などに、どのように介護をしていけばよいか等の相談に乗ったりアドバイスをする役割も担っています。
介護士の役割
上述のように、食事や入浴、排泄といった行動を介助する介護士という仕事は、利用者の生活に深く踏み込んでそのサポートを行います。これらの生活援助をすることが介護士の役割ですが、あくまでも人と接する仕事ですので、淡々と仕事をただこなすだけではなく相手の立場や気持ちになって、利用者が気持ちよく介護を受けられることが重要になります。
利用者の尊厳
利用者は、言い方を変えれば「お客様」です。例え生活が困難な状態であってもそこは変わりありません。またそれ以前に、当然のことではありますが、一人間としての尊厳を持っています。人格を否定するような態度や行動、言葉遣いが許されるわけがありません。この仕事に就く際の大前提の心構えとして、このことは忘れないようにしましょう。
認知症の方に対して
精神退行が見られる認知症の方に対して赤ちゃん言葉で話しかける介護士がいますが、これは大変無礼な行為です。その方のご家族がそんな対応を知れば、必ず不愉快に思われるはずです。その方のご家族にとっては、何十年も社会で働き続け家族を養ってきた父親であったり、いつも家を守って育ててくれた母親です。もし赤ちゃんに接するような態度で介護士が対応したならば、それを見ているご家族はとても悔しい思いをするでしょう。
ですので、常に敬語や丁寧な言葉で接するべきです。あなたより長く生き、人生における大先輩であることは間違いありません。ただ、利用者の中にはもっとラフな付き合い方を好む方もいらっしゃいます。その場合も、基本的には敬語で接しましょう。もしどうしてもその対応が嫌だと言う事であれば、相手の意に沿って接し方を変えればよいのです。
素晴らしい介護士になる
専門的な知識や技術はもちろん仕事をする上で必要なことです。しかし、それだけでは心のない介護にかたよってしまうかも知れません。どうすれば相手に喜んでもらえるか、自分が同じ立場なら何をしてもらいたいか、介護をしながら利用者から学ぶことはたくさんあるはずです。実際に自分の目で見て感じて仕事をしているうちに身に付いていくものですが、いつでも考えて受け入れる、そのような気持ちを大切にしながら介護をしていけば、必ず素晴らしい介護士になれると思います。
2016/09/12