仕事を通して得られるもの

仕事を通して得られるもの

利用者の声

介護士をしていて良かったことと言えば、やはり一番嬉しいのは利用者の声ではないでしょうか。「ありがとう」と笑顔で感謝されるのは素直に嬉しいと思えます。日頃の仕事のやりがいを感じますし、お互いが良い気持ちになりますよね。また、利用者の健康を第一に考える仕事なので、風邪などで体調を崩された利用者が介護をしていくうちに日に日に回復していく姿を見た時は「良かった」と思える瞬間ではないでしょうか。利用者の中には歩くのが不自由であったり、体調を崩しやすい人もいます。そのような方たちが日に日に改善していく姿を見た時、介護士という仕事が人の役に立ったと実感できる時でしょう。

得られること

介護士に就くと、必要なスキルや技術を学んでいきます。体の動かし方や寝かせ方など介助テクニックが身に付いていきます。家族に介護者が出た時、知人に教える時、それらのテクニックが役立ちます。近年高齢化社会と言われています。この高齢化社会では、介護士として学んだことが非常に役に立つのです。この仕事をしていなければ何をしていいのかわかりません。しかし介護士をしていれば高齢者との接し方や技術が身に付きます。
また介護士をしていると高齢者と接する機会が多いことで、目上の人に対しての敬意や礼儀作法が学べます。日頃自分では大丈夫だと思っていても注意されることがあります。年配の人から教えられる作法は、仕事外でも活きてきます。高齢者と接する機会が少ない現代ではとても良い環境なのかもしれません。

人間として成長できる

介護士は人と接する仕事です。ゆえに相手の気持ちを考えながら接しなければいけないため、相手のことを理解しようと行動し、優しく話しかけたり接したりしようとします。優しい気持ちで人と接することができるようになるのです。また他のスタッフと協力しあって仕事をする環境なので、あまり人間関係の構築が得意ではない人でも必然的に関わって協力できるようになります。施設では楽しいことも苦しいことも共にするので、施設全体が家族のように感じ、満足感とやりがいを感じるでしょう。

人の最期から得られるもの

高齢者を相手に仕事をしていると、悲しいお別れの場面に立ち会うことがあるでしょう。しかし別れから学べることもあると思います。この思いが、次の利用者や自分の身内を大切にしようという気持ちにさせるのです。介護士は辛いこともたくさんありますが、得られることもたくさんあります。これほど人間的に大きく成長できる仕事は他にありません。